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造園のルーツ

私の造園のルーツは、岡山県の山深く、茅葺屋根の家で過ごした幼少期にあります。
家の中には囲炉裏(いろり)があり、冬には薪がはぜる音と煙の匂いが暮らしを包んでいました。毎日、五右衛門風呂を沸かすために薪を割り、裏の竹藪を探索しては自然の造形に驚かされる。時には自分たちで炭を焼く。そこにあったのは、単なる「風景としての自然」ではなく、衣食住すべてが自然のサイクルと繋がった、手触り感のある暮らしでした。
木の一本、竹の一節にも命があり、役割がある。 炭づくりを通して学んだ「火と木の関係」や、薪割りで肌に染み込ませた「木の性質」。こうした経験の一つひとつが、現在の私の庭づくりにおいて、樹木選びや空間構成の揺るぎない指針となっています。
造園とは、ただ植物を配置することではありません。 かつて私が体験した、自然の中に身を置く心地よさや、季節の移ろいを五感で受け取る贅沢さを、現代の住まいに再現することです。
岡山の山奥で学んだ「自然への敬意」を胸に、お客様の暮らしに寄り添い、共に時を刻んでいける健やかな庭をご提案いたします。

TSUKIMI