「月見」とは
「月見」とは東アジアの風習で、中秋の満月を眺めて催す行事のことです。
旧暦の8月15日の夜に月を眺め、その年の作物の収穫を祝ったという古くから残る風習で、各地域で様々な行事が行われてきました。
現代ではたいていどこにでも電灯があるので感じにくいのですが、本来、日が落ちて夜となれば辺りは真っ暗で少し先も見えなくなり、歩くこともままにならず怖いくらいです。
しかし真っ暗なはずの夜でさえも満月の夜においては、月光に辺りが照らされてライト無しで外を歩けるくらいに明るくなり、その灯りは地上世界をほんのりと青白く照らし、涼しげで幽玄な情緒を感じられます。
月見とは、暗くて緊張感のある闇の中にいてもどこか安心できた満月の夜に、人々が安らいだり、生気付いて宴したりして夜を更かした風習だったのだと思います。
わたしたちは、そんな月夜に感じられるような静謐な感覚をもってものづくりをするように心がけています。